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味がある

2019 年 11 月 18 日 カテゴリー:栗東店ブログ
  • 記事執筆者:木村清嗣
  • 木村清嗣

我が家の御影の石貼りにいつの間にか苔が生えていた。

目地を入れなかった石の間に砂が入り込んだためだ。

これを好むか好まざるかは人それぞれだけど、

私は前者の方。

やはり苔は天然のものとなじむ気がする。

コンクリートより天然石がよく似合う。

タイル目地に苔はだだの汚れにみえる。

何が言いたいかというと、天然の素材には年数を経ると

“味”という風合いがでてくるということ。

人工の素材は年々汚くなっていくことが多い。

特に日本には朽ちていくものに侘寂を感じる感性を持っている。

新品や小綺麗なものだけがすべてではない。

だからあえて古びた風合いに仕上げるような施工もある。

この感性を養うためにはモノをゆっくりと観察する時間と心の余裕が必要だと思う。

苔が生えるのも時間が必要だから。

スピードが問われる時代だからこそ忍耐強く、この余裕を失わず持ち続けたいと思う。

施工現場のつぶやきより。