

たとえ庭が小さくても、ガーデニングを楽しむことができるのをご存知でしょうか? 草花の植え方や配置の方法など、小さな庭を楽しむためのガーデニングアイデアをご紹介します。小さいからこその庭の楽しみ方をマスターしましょう。
植物を植えるときの基本ポイント 3つのエリア分け
小さい庭では、最初に目的に合わせて庭をスペース分けするゾーニングを行い、そのあとどんな植物を植えるのかを考えていきます。日当たりの良さに重点を置いて大まかに3つくらいのエリアに分けて植栽プランを考えてみましょう。
1.日陰になってしまう庭の奥部分
まず1つめが、壁際に近いもっとも日陰になってしまう庭の奥部分。ここには耐陰性のある植物や、日が当たるところまで背丈が伸びる植物を植えます。例えば日陰でも育ち、ある程度の高さまで成長してくれるアジサイ、ギボウシ、アスチルベなどは、庭の奥の方でも元気に育ち、存在感を発揮してくれます。
2.多少日光があたる庭の奥から少し手前部分
日光は当たるものの、やはり日陰になることが多いエリア。ここには、あまり背丈が大きくならず半日陰でも育つ、クリスマスローズやスズランなどがおすすめです。
3.日当たりのいい庭の手前部分
最後に手前部分の日当たりのいいエリアには、背丈が高くならず日光を好む植物を植えましょう。植え替えしやすい場所なので、きれいな花を咲かせるニチニチソウやパンジーなどの1年草などが最適です。季節ごとに植えかえるといいですね。
庭の奥から手前に向けて背丈の高い植物からはじめて徐々に低い植物を配置することで、視覚的な広がりを見せることができますよ
アイデア1 レイズドベッドでガーデニング!
柵や石などを組んで、地表面より高い位置に作る花壇のことを、レイズドベッドといいます。地表面より高い場所に花壇を作ることによって、日当たりや風通しのよい、植物が育ちやすい環境を作ることができます。
食事の支度の途中で収穫できるように、キッチンの近くにレイズドベッド花壇を作ってハーブを栽培したり、高さを生かしてこぼれるように咲く花を植えたり、レイズドベッド花壇を配置することによって狭い面積を上手に生かしたレイアウトが考えられそうです。
アイデア2 フラワースタンドで立体的に!
高低差をつけて植物を飾るというのも小さい庭を活用するためのコツです。段差のついたコンパクトなフラワースタンドや壁に直接設置できるラックなど、省スペースでもたくさんの植物を飾れるアイテムを取り入れてみましょう。いろいろな植物を小さな鉢に植えこんで、スタンドに並べて飾ってみたり、取りつけたラックにつる性の植物を這わせるなどのアイデアも素敵です。地面に近いところだけでなく目線の高さにも花を飾ることで、より華やかで明るい印象にすることができます。
平面だけでなく立体的に飾るというのも、小さい庭でぜひ使いたいテクニックです。
もっと人に近い庭に
窓を開ければ手の届くところに花や緑が広がっている小さな庭。手に取って、香りをかいで、いつも身近に感じられるのは、小さい庭ならではの良さと言えます。いろいろなアイデアを取り入れて、小さい庭ならではの楽しみ方を見つけてみませんか?