
クローズ外構という言葉を聞いたことはありますか?
外構をプランニングしていく際の1つの考え方としてクローズ外構がありますが、クローズ外構について深く理解している方は少ないと思います。
そこで、今回はクローズ外構とは何かやそのメリットとデメリット、クローズ外構を採用するのがおすすめな方について紹介します。
□外構によって家のイメージは大きく変わる
外構は家の見た目を大きく左右する重要な要素の1つです。
外構とは、塀やフェンス、門といった家の外側を構成する構造物そのものを指す言葉です。
この外構のデザインをこだわることで家の印象をアップすることが可能だと言われています。
□クローズ外構とは何か?
境界線に比較的高い門扉や堀、フェンスを設置することで外部からの視線を遮るエクステリアプランのことです。
近隣住民の方から家を見られることが気になる方や通行人の視線を遮りたい方に最適なのがエクステリアプランでしょう。
ブロック塀を用いて完全に外部からの視線を遮るパターンから光や風を多少通してフェンスで周囲を囲むパターンなどがあります。
ブロック塀やフェンス、ガレージなどさまざまな外構を使って、外観が美しくなるようデザインしていく楽しさを味わえます。
都市部の住宅でよく採用されるエクステリアプランであり、見る人に重厚感のある印象を与えます。
□クローズ外構のメリットとデメリット
*プライバシーを確保しやすい
1つ目のメリットとして、外部からの視線を遮れるため、プライバシーを確保しやすいです。
塀やフェンスによって家の周りを囲まれているので、日中に外で洗濯物を干してても通行人の方は天日干ししていることに気付かないでしょう。
また、日中にリビングのレースカーテンを開けてても、視線を遮る工夫がされていることから外部からリビングの中をのぞき見ることは難しいです。
このように、クローズ外構を採用することで他人に私生活を簡単にのぞき見されなくなります。
*安全性が向上する
2つ目のメリットは、安全性が向上することです。
高い塀やフェンスに囲まれることで子供やペットが道路に飛び出しにくくなります。
また、不審者や営業の方が敷地の中に入りにくくなるでしょう。
このように、塀やフェンスを設置することで家の安全性が向上します。
ただし、不審者の中には塀ぐらいであればよじ登って楽々と敷地内に侵入できる人間もいます。
クローズ外構を採用したからといって100%侵入を阻止できる訳ではないことに注意しましょう。
防犯の面でさらに安全性を高めたいなら防犯カメラやセンサーを取り入れることがおすすめです。
*コストがかさみやすい
1つ目のデメリットはコストがかさみやすいことです。
これはクローズ外構は資材を多く必要とするエクステリアプランだからです。
実際に、敷地の外周を塀で囲むとなると沢山の資材が必要になります。
また、視線を遮るためには切れ目なく資材で囲まなければなりません。
したがって、コストがかさみやすくなります。
このとき、塀の代わりに生け垣を使用している場合、さらに別途でコストがかかるでしょう。
生け垣とは植物を並べて植えたものの形を整えて作る垣根のことです。
これは定期的に剪定していく必要があります。
そのため、状態を維持するためのメンテナンスコストが別途でかかるでしょう。
*家の中にいる人に圧迫感を与えやすい
塀やフェンスを用いて家の周りを囲むことで内部に圧迫感を与えやすくなります。
圧迫感とは、息苦しい感じや大きく迫っていて威圧されている感じを言います。
人は四方を隙間無く囲まれた空間にいる場合にこの圧迫感を感じやすいでしょう。
そのため、外構で家の周りを囲むクローズ外構は人に圧迫感を与えやすいエクステリアプランです。
この圧迫感を少しでも減らす工夫としては、外構の高さを低くすることが挙げられます。
塀やフェンスの高さを低くして開放的な空間になることで圧迫感が軽減されると言われています。
また、駐車場のスペースには格子状のシャッターゲートを作ることもおすすめです。
格子状のシャッターゲートを設けることで開放的な空間にできるでしょう。
クローズ外構は人に圧迫感を与えやすいというデメリットがあります。
そのため、クローズ外構を採用した場合、外構の高さを低くしたり、格子状のシャッターゲートを設けたりすることで少しでも圧迫感を軽減すると良いです。
□クローズ外構はどのような方におすすめなのか?
クローズ外構はプライバシーを大切にしたい方におすすめです。
クローズ外構を採用することで家の周囲が外構に囲まれ、外部から容易に家の中をのぞき見されなくなります。
庭で洗濯物を干していたり、ウッドデッキでお昼寝していても他人に気付かれることはないでしょう。
プライバシーを確保したい方は非常におすすめのエクステリアプランです。
□まとめ
以上、クローズ外構とは何かやそのメリットとデメリット、クローズ外構を採用するのがおすすめな方について紹介しました。
この記事を参考に、クローズ外構を採用するかを検討してみてはいかがでしょうか。