

初夏の季節、街を歩けば、英国風ナチュラルガーデンのテイストを取り入れた美しいエクステリアのお宅をよく見かけます。素敵な施工例を目にすると、「あんな風にしたい」と思う方もいらっしゃることでしょう。
そこで、ビギナー向けの英国風ガーデンの作り方からアイテム、植物のチョイスなどをご紹介します。
ビギナーのための庭づくりのコツ
英国風ガーデンを一言で表現するならば、「自然」との一体感です。自生する多様な植物を取り入れ、くつろげる空間を作るには5つのコツがあります。
- 庭のイメージを明確にする
- 土を選ぶ
- 植物を選ぶ
- アイテムを選ぶ
- エクステリアを選ぶ
では、それぞれを解説していきましょう。
1.目指す庭のイメージを明確にする
どんな庭にしたいのか、どんな空間にしたいのか、エクステリアや庭のイメージをよく考え、はっきりさせましょう。自分が過ごしてみたいお庭や、どんな植物が好きか等、じっくり考えてみることが大切です。ここが曖昧では、お庭づくりは思うように進みません。
あなたのイメージするお庭が、出発点です。
2.土次第で日頃のお手入れが変わる! 良質なものを選ぼう
出来るかぎり良質の土を選びましょう。良い土は、植物の吸い上げを良くし、水はけも良くなるので、庭の手入れが格段に楽になります。
土の性質を手軽に調べる方法は、土を丸いおにぎりを作るように握ってみることです。
丸く握れてそれを軽く突つくと丸いおにぎりが崩壊する土が良い土です。握れない土は砂系で保肥性などが悪く、突ついても崩れにくい土は粘土質系で通気性や水はけなどが悪い土です。
3.育てやすい植物を選ぶ
お庭作りの中でも難しいのが、植物選び。なんてったって、植物の種類は20万から30万あるといわれている程多いんです。その中から、「育てやすさ」「成長後の高低」「色のバランス」「配置」の4つのポイントを考えて選びましょう。
人気が高い1年草にナデシコ、スミレ、バラ、パンジー、ビオラ、アイリスなどがあります。また、英国風ガーデンは観賞用だけでなく、趣味と実益を兼ねたハーブも人気です。
4.農家風を演出するアイテムを選ぶ
庭のイメージが固まれば、次は、アクセントです。
擬石(砕石などで作られた人工石)や、農家風アクセサリーを配置しましょう。農家風アクセサリーには、古ぼけた瓶やワゴン、石、バスケットなどがありますが、やりすぎると廃材置き場のようになるので注意が必要です。
5.エクステリアの素材を選ぶ
英国風エクステリアの施工例に多く見られるのが、庭や玄関に続くアプローチです。
アプローチには、レンガ、小石、木材チップなどを敷きます。門のまわりは、アイアン門柱、有機的なパターンのアイアンのフェンスがよいでしょう。
レンガや小石などで作られたアプローチが歓迎ムードを演出します。また、年月を経るほどに錆びた風合いが増すアイアンの門柱やフェンスも欠かせません。さらに自然を求めるならフェンスのまわり植栽がおすすめです。
いかがでしたか? 英国風ガーデンの参考になったでしょうか。もっとも大切なのはイメージです。プロに任せるにしても、あなたの描くイメージを正確にデザイナーに伝えること、それだけで施工はほぼ成功といえるでしょう。