

エクステリアの印象を良くするには、デザインだけでなく色も慎重に選ぶことが重要です。また、エクステリア製品と住まいの色との組み合わせも考えなければなりません。ここでは、エクステリアの色のパターンやベースカラーとアクセントカラーの配色について解説します。また、周囲の街並も考慮したエクステリアの色の選び方をご紹介します。
ベースカラー+アクセントでエクステリアの色を考える
エクステリアの配色は、基本的には建物全体のバランスから決めます。まずは、配色のメインとなるベースカラーを決めましょう。ベースカラーは大きく次の3つに分類できます。
- ナチュラル:ベージュ、クリーム、オフホワイト系の色
- シック:ブラウン、ブラック系の色
- クール:グレー、ホワイト、ブルー、ブラック系の色
ベースカラーを決めることで、アクセントとする色も決めやすくなります。
白やベージュなど、淡い色の建物には、目を引く濃い色の素材の門柱やポスト、表札を選ぶとアクセントとなって印象的です。
今年のそとや工房がおすすめするのは、グレーなどクール系の落ち着いた色をベースに、白またはベージュを合わせ、濃い木目か紺のアクセントをプラスした配色。シックな雰囲気を引き出されます。
エクステリアと建物の色のバランスを考える
エクステリアは住まいとの色のバランスをあらかじめ考えましょう。
清潔感や上品さを出す場合には、建物とエクステリア製品の色を白で統一するとよいでしょう。
また、建物に特徴的な素材が使われている場合は、同じような素材で合わせると統一感が出ます。
家と合わせて全体の色のバランスを考えるときは、家とエクステリアの色をあえて違うものにする場合もあります。建物の足もとにある外構は、建物よりも濃い色を使うと安定感が出ます。とくに、横ラインのボーダー柄や横ばりの板塀は、視覚的に横に広がった錯覚を与えるので、オススメです。
街並みとエクステリアを調和させる
エクステリアの色を決めるときは、街並みとの調和も考えてみましょう。
「環境色彩」という言葉をご存知でしょうか? 建物や道、樹木、田畑といった様々な要素から構成される街の色のことです。街の色彩の研究をしている武蔵野美術大学教授の吉田愼悟氏によれば、「環境色彩」は、単に建物に合ったきれいな色彩を提案することではなく、地域の風景の一部としての意識も必要とするものだそうです。
奇抜な色の組み合わせをせずとも、周囲の街並みを観察し、それに馴染むベースカラーを選べば、自然な美しさのエクステリアが作られます。そして、ポイントとして創造的で遊び心のあるエクステリア製品を加えることで、美しくも、楽しげな街並みが作られます。
エクステリアの色は家全体の印象を決定する大きな問題です。まずは、ベースのカラーを決定し、建物とエクステリアの色のバランスを計画しましょう。そして、自分の趣味に合う、アクセントとなるようなエクステリアグッズを取り入れて行きましょう。街の景観なども考慮しながら、ぜひ、住む人に使いやすく、見る人の目も楽しませるエクステリアの色合いを表現してみてくださいね。