

ギリシャ風白壁が人気の理由
美しいもの好きの日本人にとって、地中海の太陽の光が反射する白い壁、ターコイズ色の屋根と青く透き通る海との色のコントラストは、まぶしいくらいに魅力的です。
その憧れを日本家屋にも再現しようと流行しはじめたのは、2000年ころからだとされています。
それらは、「南欧系」デザインの住宅とよばれ、イタリアやスペイン、南フランス、ギリシャなど地中海沿岸の都市をイメージさせるようなデザインが特徴的です。
長く住む家屋なので、自分の好きな都市のイメージを再現できたら素敵ですね。
なぜ汚れる?その理由
ギリシャ風白壁は美しく、見る人に癒しを与えてくれますが、デメリットは白いことからより汚れが目立つことです。また、汚れは壁そのものの劣化を促進することにもなりますから、早めの対策をしたいものです。
なぜ汚れるのでしょう?主な原因をあげてみます。
- 雨、風、雪、紫外線、排気ガスなどの黒い汚れ
- カビ、コケなど菌類や植物などの緑っぽい汚れ
- 泥、ペンキ、油など人がつけたもの
汚れる前の対策あれこれ
対策は、汚れる前と後のふたつあります。汚れる前の対策としては、光触媒やナノシリコン、アクリル系弾性など防汚対策用のコーティング剤の塗布があります。
中には、植物性の天然成分で作られた保護材ながら、強力な防水、カビ防止効果のあるものもあるようなので、薬物アレルギーのある方はこのような保護材を選ぶのもいいですね。
ちなみに、ギリシャの壁がいつまでも汚れないのは、石灰質の成分で作られているからだそうです。石灰というのは、日本でいうところの漆喰です。漆喰は防水性がよく、カビがつきにくい強力なアルカリ性なので、リフォームする際は検討してみてもいいですね。
汚れたらこうしよう
もし、実際に汚れが気になったら、風雨の場合は、台所用洗剤などを薄めて、汚れた部分をやさしくふき取るようにしましょう。落ちない場合は、塗り壁用洗浄剤を利用しましょう。
カビは弱酸性が大好きなので、重曹やアルカリ性洗剤が有効です。
苔は5倍程度に薄めた酢を使ってふき取りましょう。
ただし、酢は酸性なのでやりすぎは壁そのものを劣化させてしまうおそれがあるため注意が必要です。
汚れを落とした後は、忘れずに保護材で汚れを防止すれば、きれいな状態をキープできるはずです。
お手入れすれば長持ちする
素敵なギリシャ風白い壁を長持ちさせるためには通常以上のメンテナンスが必要です。
10年以上経ていれば、それなりに汚れやカビがついているはず。
いくつか対処法をあげましたが、それでもダメな場合はそろそろ塗り替えの時期かもしれません。
せっかくのこだわりの白い壁、美しくよみがえればより愛着が増すはずです。