家の印象を左右する「玄関アプローチ」 デザインのポイントは?

家の印象を左右する「玄関アプローチ」 デザインのポイントは?
家の印象を左右する「玄関アプローチ」 デザインのポイントは?

門を開けたあと、玄関にたどり着くまでには「アプローチ」が続きます。家の印象を決める大事な「道」となるので、デザインは慎重に決めたいもの。ほかにも、防犯性やプライバシー確保の問題など、住む人の実利面の検討も重要です。今回は、素材や照明などちょっとした差で変わる、「玄関アプローチ」の演出のコツについて紹介します。

アプローチを考えるうえで、まず考えておきたいこと

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玄関アプローチは、外(屋外)の世界と中(室内)の空間をつなぐ役割を果たします。訪問者がわくわくするようなアプローチを作りたいですね。
例えば、家の外観とのバランスを考えながら、昭和の町に帰って来たようなアプローチ、森の小道のようなアプローチ、竹の囲いを配置した和風のアプローチ、または7人のこびとなどディズニーのキャラクターを配置したアプローチなどいろいろなパターンを考えてみましょう。デザインによって雰囲気が変わるので、ここはセンスのみせどころです。

アプローチ・デザインの具体例

玄関アプローチへの思いが固まってきたら、具体的なデザインを作成していきましょう。紙とペンを用意して実際にラフにスケッチしてみると、イメージが膨らみやすくなります。アプローチのスケッチをする際は「門構えの方向と玄関の位置関係」と「家の外観イメージとアプローチの素材」の2つの要素を念頭に置いてみましょう。まずは「門構えの方向と玄関の位置関係」から詳しくみていきます。

0 門構えの正面に玄関

門から玄関が見えるデザインです。アプローチの幅や植栽で変化をもたせることができます。

0門構えを直角に配置

門を入って直角に曲がってから玄関に向かいます。直接玄関が見えないため、視界に変化が作れます。

0門構えを斜めに配置

門から斜めに曲がってから玄関に向かいます。アプローチに方向性を与えて、空間の演出ができます。

0オープンスタイル

機能柱を使った開放感のあるスタイルです。アプローチの流れが重要になってきます。

「家の外観イメージとアプローチの素材」では、家の外観デザインとの調和を考えます。このときに、夜間のアプローチのデザインも考慮に入れましょう。植栽の下からライトを照らしたり、アプローチの両脇にLED ライトを置いたり、石畳に埋め込み型のライトを入れたり、ライトによってアプローチの表情を変えることができます。ちょっとした遊び心を入れたアプローチは、いつもと違った雰囲気になりおもしろいものです。

開放感?それともプライバシー重視?

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アプローチのデザインを考える際、検討項目のひとつに入れておきたいのがプライバシーです。広々とした開放感をもたせると、外から丸見えの状態となりプライバシーが損なわれる場合があります。逆に遮へい物が多いと“息苦しさ”を感じさせることも。

そのようなジレンマをうまく解消するために植栽を活用してみましょう。植栽は、圧迫感がなく区切りをつけほどよい開放感とプライバシーの確保の両方を実現することができます。

住む人の使い勝手を考えた素材とデザイン

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高齢者がいる場合は、段差や床材の滑りやすさなど移動しやすさを考慮した素材を道路部分に使いましょう。家族が多いときは、自転車や車の置き場所、動かしやすさなどもポイントになります。
家の印象を決めるアプローチづくりは、家の外観とのバランスを考えたデザインや、門構えと玄関との位置がポイントになります。ほかにも防犯性とプライバシーの確保や住む人の使い勝手をイメージしながら、家族みんなで話し合って気に入ったデザインと素材を取り入れましょう。

コラム Disigner’s eye 外構デザインの視点から

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