

1.親の目が行き届くデザイン
庭の中で子どもたちが遊ぶメインとなる場所は、リビングやキッチンから見通しのいい場所に作りましょう。家事をしているときやリビングでくつろいでいるとき、大人たちの視線の先に、常に子どもが庭で遊んでいる姿を確認できることを意識してください。リビングと庭を繋ぐ部分は大きめの掃き出し窓にして、より広く見渡せるようにするといった工夫も大切です。
2.段差をなくしたバリアフリーの庭
最近は庭についても、段差を減らす試みがされてきていますが、これは高齢者だけでなく、子どもたちにとっても不要な怪我を防ぐための安全対策として大切なことです。飛び石や枕木をアプローチに使ったり、ちょっとした段差をつけたりと、バリアフリーをあまり意識せず、デザインの高さを優先したケースも見られます。
例えば、アプローチには噛み合わせることによって段差がなくなるブロックを使ったり、階段をなくしてゆるやかなスロープにしたりすれば、段差の少ない安全な庭づくりを実現することができます。大きな怪我につながらないよう、危険な段差はできるだけ取り除きましょう。
3.門扉やフェンスでガード
興味があるものを見つけると、周りを気にせず走り出してしまう子どもたち。玄関を出てすぐに外に走りだしたり、庭から道路へ飛び出したりすることもあるでしょう。このような不意な飛び出しを防ぐために、重要な役割を果たすのが門扉やフェンスです。門扉はいったん立ち止まって開けなければいけませんし、フェンスがあれば、直接庭から飛び出すことはできません。
フェンスや門扉は閉塞感が気になるものですが、低めの生垣なら子どもの飛び出しを防ぎながら開放感を確保し、外の様子もうかがえるのでおすすめです。
4.転んでも安心、芝生の庭
子どもたちが思い切り走りまわって楽しめる、そんな庭をつくりたいという人には、芝生の庭がおすすめです。寝転んだり、裸足で走りまわったりできる芝生の庭は、転んでも大きな怪我をすることは少ないため安心です。また、バーベキューやビニールプールなど、友達や家族など大勢で楽しめる空間としても使えます。手間のかからない人工芝もいいですが、できれば子どもたちには、自然の土や草を素足で踏んで遊ぶ経験をさせたてあげたいですね。
子どもが安心して遊べる庭づくりを
庭で自然と触れあって過ごす時間は、子どもたちの心と体の成長を大きく促します。ちょっとした工夫や配慮を加えて、子どもたちが安心して遊びまわれる庭づくりを考えてみてはいかがでしょうか?