

単なる照明としてではなく、夜の庭を演出するために「光のエクステリア」を取り入れる家庭が増えています。明るい昼の庭とはまた違う夜の表情が演出できる光のエクステリアは、ガーデニングを2倍楽しめるという点でも人気です。夜に庭でゆったりとしたひと時を過ごすことができる、光のエクステリアをご紹介します。
手軽に始めるならガーデンライト
夜、足元を照らすだけでなく、木々や花を彩る照明としても活躍するガーデンライト。通路や花壇に沿って配置したり、木の根元から光を当ててライトアップしたりしてみたり。昼とはまた一味違った雰囲気で、庭の木々や花々を楽しむことができます。
庭の電気配線など少し面倒だと感じるかもしれませんが、太陽電池で動くソーラーランタンを使えば設置するだけで済み、そのうえランニングコストもかかりません。ボール状のほか、ランタンの形やキューブ形などいろいろなデザインのものがあり、昼はおしゃれなオーナメントとしても庭に彩を添えてくれます。
また、明るい家には不審者が寄り付きにくいことから防犯対策にもなり、まさに一石二鳥といえそうです。
発光する石、ルミナストーン (月のしずく)
光るエクステリアアイテムとして注目されているのが、暗闇の中で光る石、ルミナストーンです。昼の明るい光の中では白い普通の丸石に見えるのですが、太陽光や電灯の明かりを吸収して蓄え、暗闇で青白く発光します。ブライダルやパーティー会場などで使われることも多いルミナストーンですが、庭石やガーデニングの化粧砂として使ってみるのもおすすめです。夜の庭に神秘的な雰囲気をプラスしてくれます。こちらも太陽電池のガーデンライトと同じく電気代が不要で、かつメンテナンスフリーです。
クリスマスにはイルミネーションを
クリスマスは自宅でイルミネーションを楽しむ人も多いもの。クリスマスのわくわくした楽しい気分を家族みんなで楽しむことができるので、イルミネーションの飾りつけが一年の一大イベントとなっている家もあるのだとか。
庭の木をクリスマスツリーに見立てて電飾で飾ったり、ツリーやトナカイなどのモチーフライトをポイントで置いたり、庭の演出をしてみましょう。子どもたちも大喜びすること間違いなしです。
将来的には光る植物も?
光る花々に囲まれた庭。そんなファンタジー映画のような幻想的な庭が実現する日も遠くないかもしれません。今のところ、アメリカで開発された「スターライトアバター」という観葉植物や、日本で生まれた花「トレニア(夏スミレ)」などが光を放つ植物として知られています。
遺伝子操作によって生まれたこれらの新しい植物は、暗闇の中で自ら葉や花を発光させます。まだまだ発光量は少ないものの、将来的には夜間照明の代わりとなることも期待されています。遠くない未来、夜でも電気の灯りを必要としないエコな生活が実現するかもしれませんね。
ライトアップした庭でくつろぎのひとときを
帰宅したときにライトアップされた庭が見えるとほっと心がなごむものです。家族でのんびりくつろげる第2のリビングにもなります。心地よい秋の夜長に光の庭でのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。