
外構工事の失敗を防ぐポイントはエリア分けと図面
門柱の位置、カーポートの幅、アプローチの広さなどは、ちょっとした違いでイメージが大きく変わります。また、駐車場はちょっとした寸法の差が使い勝手に影響し、場合によっては再工事が必要になるケースもあるでしょう。そのような失敗を防ぐためには、敷地のエリア分け作業と、打ち合わせ時に図面を用意することがポイントとなります。
敷地のエリア分け
敷地を住宅、玄関アプローチ、駐車場、駐輪場、庭と用途別にエリア分けをして、各々にどの程度のスペースが必要なのかを明確にします。そうすることが、散水栓や室外コンセント、エアコンの室外機のようななりゆきではのちのち問題となりそうなエクステリアの配置を決めるのに役立ちます。
図面の用意
図面があれば、イメージをより正確に施工業者へ伝えることができます。なかでも、工事範囲の面積を算出できる「敷地求積図」、敷地内の建物や工作物、植栽などの位置関係を記した「配置図」、建物やエクステリアの高さを把握するために必要な「立面図」があれば、エクステリア全般の位置を決める作業が容易になり、見積もりとの差額も少なくなるでしょう。
色のイメージを共有する方法
色は人によって認識にずれが生じやすく、カタログと現物でも違うように感じることがあります。それでは、色のイメージはどのように共有すればいいのでしょうか。
3Dシミュレーションで仕上がりイメージを確認できれば、依頼主と施工業者の認識合わせが可能です。建物を含めた全体像はもちろん、部分的に拡大したり、エクステリアの色を変更したりできるので、理想的な確認方法だといえるでしょう。
ただし、厳密な色や手触り、見た目の素材感に関しては、3Dシミュレーションだけではチェックできません。色見本やサンプルで、別途確認する必要があります。
表札も完成イメージで確認しよう
表札の文字も、業者との認識違いが生じやすいところです。書体や文字の大きさはもちろん、表札の素材やデザインとの組み合わせによっても、イメージは大きく変わります。
そのような認識違いが起こらないように、完成イメージをパソコン上で確認できると安心です。気になるものをプリントアウトして、家族の意見を聞いてみるのもいいですね。
写真や具体的な数字を提示してイメージを伝えよう
頭の中に思い描くイメージは、言葉だけではなかなか伝わりません。写真や具体的な数字などを提示することが、施工業者とのイメージの共有につながるのです。理想の外構を実現するために、打ち合わせでは納得のいくまで話し合いましょう。