

ウォーターガーデンとは、池や滝を庭の中に作り、水辺の草木や、水中植物を配した庭のことです。
池のある日本庭園や中華庭園、噴水のある洋風庭園はウォーターガーデンの代表例です。水の流れる音や、青々とした水生植物は、清涼感をもたらし、見る人の心を癒してくれます本格的なウォーターガーデンから、手軽に楽しめるものまで、癒されるウォーターガーデンの作り方をご紹介します。
本格的なウォーターガーデンを目指すなら
本格的なウォーターガーデンを目指すなら、まずは小さな池や滝を作るところから始めましょう。
地面を掘り、石やタイルを敷いて、水を流します。本格的な工事が必要なので、エクステリア専門の施工業者に依頼するのが一般的です。
もっと簡易に作りたい場合は、池の形をしたプラスチック製の浴槽のようなものを地面に埋め込む方法や、防水シートを敷いて池を作る方法があります。
池ができたら、周囲に植物を植えましょう。人工的な池がより自然の池の雰囲気に近づくだけでなく、ホースなどの目隠しの効果もあります。池の周囲には水辺や湿地を好むホソバリンドウ、トクサ、リュウノヒゲ、カラー、ハンゲショウなどを植えます。池の中にはアイリス、ヒョービ、ホテイアオイ、サンジョウモといった植物を配します。
手軽にウォーターガーデンを楽しむ
実際には庭に池を作るのは、スペースの面や、お手入れの面で難しい、という場合もあるでしょう。
もっと手軽に挑戦できるのが、水鉢を使ったウォーターガーデンです。
水鉢というと睡蓮鉢などが一般的ですが、ご家庭にある金魚鉢や、穴の開いていない大きめの陶器などでも代用できます。また、最近では置くだけで簡単に設置できる家庭用のミニ噴水なども販売されているので、イメージに合うものや気に入ったものを選びましょう。
鉢が用意できたらハスやスイレン、カキツバタ、ミズバショウなど好きな水生植物を植えましょう。サイズの違う水鉢をいくつか用意してそれぞれに違う植物を植えて楽しむこともできます。
また、ししおどしもウォーターガーデンの一種といえます。あえて植物を植えずに、流れる水と鉢や石との調和を楽しむというのもよいでしょう。
メダカや金魚が水をきれいにしてくれる
人工的に作ったウォーターガーデンは水が自然に入れ替わることがほとんどなく、どうしても澱んでしまいがちです。水が澱むとにおいの元となったり、ボウフラなどの住処となり、夏には蚊が大量発生してしまうこともあります。適度に水を入れ替えることはもちろん、めだかや金魚などを池や鉢の中に入れておくことで、害虫の発生を抑えることができます。
庭にちょっとした水場を作り出すウォーターガーデンは、涼しげで見ているだけでリラックスした気分になれます。
めだかや金魚だけでなく小型の亀などを飼ってみたり、水中にライトを設置してライトアップしたりと、何通りにも楽しむことができるウォーターガーデンで、癒しのひと時をすごしましょう。