

エクステリアのプランを考えるとき、カースペースは重視されますが、「駐輪スペース」のことは忘れられがち。家族1人ひとりが自転車を持っている場合は、何台分ものスペースが必要となるので、最初から設計にしっかり入れておきたいものです。
今回は、駐輪スペースを設けるうえでのポイントをご紹介していきます。
何台分必要?
まずは、自転車の台数がポイントになります。あらかじめ、全部で何台分の駐輪スペースが必要か、あるいは必要になりそうかを検討しましょう。それによって、どこに設けたらよいかが変わってきます。
1~2台分の駐輪場所が必要なときには、たとえば門壁と家屋の間のスペースを利用するというパターンが考えられます。玄関にも道路にも近い位置にあたるので、とても便利です。
3~4台分の駐輪場所が必要になりそう……ということであれば、庭の中に駐輪スペースを作るというアイデアも考えられます。庭の一部にタイルや石材、レンガなどを敷き詰め、テラス状にしておくと、駐輪以外の目的にも使えて便利ですよ。将来、もし家族が自転車を使わなくなったら、ガーデンテーブルやチェアを置いて、本格的にテラスとして使うこともできるでしょう。
また、自転車の数が多いときには、駐輪スペースを2か所くらいに分けて設けるという方法もあります。1か所と2か所、どちらが敷地をもっとも効率良く使えるかよく検討し、プランを考えてみてくださいね。
屋根をつける?
次に、スペースや見た目のバランスなどを考えながら駐輪スペースに屋根をつけるかどうかも検討しましょう。
自転車をよく使う場合やメンテナンスの時間があまり取れない場合は、屋根があると便利です。いざ自転車を使おうというときに雨水で汚れていて、毎回それをふき取るのが大変……ということがなくなります。
屋根をつける場合は、「カーポート」の自転車用バージョンである「サイクルポート」を利用できます。これを取り付けるときには、エクステリアや庭に設けられた構造物とのバランスが大切です。屋根のサイズや高さなどをよく検討しましょう。
目隠しはどうする?
駐輪スペースに停めた自転車を、外からあまり見えないようにしたい……というときには、どう「目隠し」するかを考えます。
先ほど触れた、「門壁と家屋の間のスペースを利用する」場合は、その門壁が目隠しとなるでしょう。また、サイクルポートを取り付けるのであれば、それに目隠しがついていることもあります。
そのような目隠しがないときには、植木やフェンスで外からの視線を遮るなどの工夫をしましょう。また、門壁に似た「壁」を設けるというのも1つのアイデアとして考えられます。目隠しについても、エクステリア全体のバランスを見ながら、ベストな方法を探りましょう。
使い勝手のいい駐輪スペースを作ろう
いかがでしたか?
実際にプランを立てるときには、今回ご紹介したそれぞれのポイントについてエクステリアプランナーと相談しながら、使い勝手の良い駐輪スペースを作ってくださいね。