ヘンゼルとグレーテルの森の家風 庭のアレンジ方法を紹介

森の家

森の家

自然の中で木々や草花と共存しながら生活をしてみたいと願う人々が多くなっています。そんな人たちのなかで注目されているのが、森の中に住んでいるかのような庭作り。グリム童話にあるヘンゼルとグレーテルが、森の中でたどりついた家のように、自宅の庭を木々に囲まれたフォレストガーデンにしてみませんか?

まるで森のような庭にするための樹木やエクステリアグッズの選び方をご紹介しましょう。

フォレストガーデニングとは

フォレストガーデンは、鬱蒼と木々が生い茂った深い森ではなく、木漏れ日が差し込むような、明るく若い森のイメージです。森は多種多様な植物が組み合わさって構成されており、虫や鳥など、自然界の多くの生物も森の中で共存しています。

フォレストガーデンを目指すには、多くの種類の植物や生物が共に暮らせる環境作りが必要です。また、森が長い年月をかけて作られていくように、フォレストガーデンも木々が生い茂り、植物や生物が住処を作るには年月の積み重ねが必要です。日々育てていく感覚を大事にしながら、年月をかけてじっくり庭作りを楽しむのも、フォレストガーデニングの醍醐味といえそうです。

森を構成する樹木の選び方

森を構成するのに大きな役割を果たすのが樹木です。モデルになる若い森を見てみると、高木や中木、低木や下草、落葉樹や常緑樹など、実にさまざまな木々で構成され、明るい雰囲気を出しています。

◆ 低木

「ナンテン」や「シャリンバイ」、「ユキノシタ」や「ギボウシ」「ヤブラン」などの下草もフォレストガーデンを彩る役割を果たします。

◆中木

高木の葉影でも育つような「シモツケ」や「カシワバアジサイ」「ハナズオウ」など、季節の花を楽しめる樹木がおすすめです。

◆その他

落葉樹の「ナツツバキ」や「エゴノキ」は、葉や樹形が美しいため人気があります。
いい香りの花をつける樹木としては高木の常緑樹「キンモクセイ」つる性の「ジャスミン」、低木常緑樹の「沈丁花」などがあります。これらを加えて香りを楽しむのもいいでしょう。
大切なのは、その地域の気候や特性に合った樹木を選ぶこと。近所の雑木林を参考にしながら、環境に適した樹木を植えてみましょう。

自然素材を生かしアクセントとなるエクステリアを配置

自然素材で作られたアイテムがフォレストガーデンによく合います。森の中をイメージしたときに思い浮かぶのは、年月を経て色褪せた木製の柵やベンチ、苔むした石畳など、周りの景色と同化したアイテムです。
そこで、エクステリアを選ぶ際にも、年月が経って色褪せたときに味わいを出す、景色に溶け込む要素を持ったナチュラルな素材が主体のものをチョイスしていきましょう。庭の入口から奥へと続くアプローチには枕木や飛び石を置き、小路の脇にある植木鉢は、木製や素焼きのものを置きます。庭を囲う柵は、絡みついた植物と相性のいい木製やアイアン素材のものはいかがでしょうか。庭のフォーカルポイントには、木製のベンチや切り株、石でできた動物のオブジェを置いてみるのもよさそうです。

自然素材を生かしアクセント

年月と共に「森の家」へ

年月が経って、庭の木々が生い茂って家と馴染むことで、森の中にある家のようなたたずまいに少しずつ近づいていくはずです。季節を感じながら、自然と共存する「森の家」風ガーデン作りを目指してみてはいかがでしょうか?

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