
「門の扉がずれている、きちんと閉まらない」「門の扉を動かすたびにギーギーと不快な音がする」など、手入れを怠った扉はいろいろなトラブルを起こしやすくなります。そのままにしておくと防犯上心配ですし、子供やお年寄りなどが扉を開けた際に挟まるなどの危険性も考えられます。今回は、門の扉が壊れたときのメンテナンス方法についてご紹介します。
門の扉の主なトラブル原因とは
- 金属可動部分の“油切れやサビ”など
- 金属可動部分の“摩耗や変形、欠損”など
- レール部分や可動部分にホコリなどの“ゴミがたまった”ことによる詰まり
- 塗装やメッキのはがれによる“サビ”など
現在の門や扉に使われている材質は、スチールやアルミなどの金属が主流です。金属は長年、風雨にさらされることで、サビや変形などの“経年劣化”を起こしやすくなります。
扉の種類と主なトラブル解決方法
門の扉には、「開き戸式門扉」「引き戸式門扉」「伸縮式門扉」の3つがあります。それぞれに方式によって、メンテナンス方法は異なりますが、メンテナンスに使う道具は共通となります。下記のものを準備しましょう。
道具
- 市販の防錆潤滑剤
- ワイヤーブラシ
- 古布
- ドライバー(プラス・マイナス)
開き戸式門扉
一般的に普及しているタイプの門です。このタイプのドアで、開閉がスムーズでなかったり、不快な音がしたりする場合は、「蝶番(ちょうつがい)」をメンテナンスする必要があります。
扉の蝶番のメンテナンス方法
扉を持ち上げて蝶番を外します。ワイヤーブラシでサビを落として、錆潤滑剤をスプレーし、余分な油分を古布でふき取ってから扉を元に戻します。扉が傾いている場合は、ドライバーで蝶番の取り付け部分のネジをゆるめて調節します。
引き戸式門扉
扉を引いて開閉するタイプです。開け閉めの不具合の多くは「戸車」と「レール」にあります。
扉の戸車・レールのメンテナンス
扉下に付いている戸車のサビをワイヤーブラシで落としてから、錆潤滑剤をスプレーします。レール部分にゴミなどの汚れがたまっている場合は、取り除いてから錆潤滑剤をスプレーします。
伸縮式門扉
アコーディオンのように門の扉が伸縮するタイプです。キャスターやパンタ部分など、可動部分が多いため「どの部分が原因か?」を探す必要があります。
可動部分のメンテナンス
扉を動かして調子の悪い箇所をチェックします。調子の悪い可動部分のサビをワイヤーブラシで落としてから、錆潤滑剤をスプレーします。
部品の摩耗や欠損している場合は部品を交換するしかありません。部品の種類や品番などの確認が必要なので、お近くのエクステリア専門業者に相談すると良いでしょう。
お手入れ次第で印象が大きく変わる「門の扉」
通りに面した門の扉は、多くの人の目にとまるエクステリアです。来客が訪れる際に初めに通る場所でもあります。防犯上や日頃の使い勝手はもちろんですが、メンテナンスの行き届いた門は、お客様を迎えるときにも好印象です。定期的なお掃除と錆潤滑剤をスプレーするだけで、耐久性も大きく向上します。ご自宅の門の扉を確認してみてはいかがでしょうか?