
何度抜いても生えてくるしつこい雑草。除草剤を使えば楽に処理できるとわかっていても、ほかの植物や人体にも悪影響を与える可能性を考えると抵抗がある方は多いことでしょう。そこで今回は、薬を使わない、環境にやさしい雑草対策をご紹介します。
雑草防止シートを利用
最も手軽な雑草対策は、雑草防止シートを使う方法です。これは黒いシートで日光を遮断して光合成を阻害することで雑草が生えない環境をつくり、一度敷くと長期間にわたって雑草が生えてこなくなります。シートは黒だけでなく茶色や緑のようなアースカラーのものもありますが、美観的に今ひとつだと感じる場合にはシート上に砂利やレンガを敷くといいでしょう。
なお、雑草防止シートには織込みタイプと不織込みタイプの2種類があります。不織込みタイプのほうが値段は高めですが、耐久性に優れています。
水をまくだけで固まる防草砂を使う
水をまくだけで固まる防草砂を使った雑草対策も有効です。地面にまいた砂にじょうろで水をかけ、平らにならすだけという簡易な施工で人気を集めています。砂のざらざらした風合いが残り、砂黄色、砂紫色などのカラーバリエーションのため、見た目も美しく仕上がります。また、固まったあとでも雨水を下の土へ通すため、排水性にも優れています。
ただし、一度施工すると撤去が難しいため、事前に十分な検討が必要です。
ウッドチップや砂利で土の表面を隠す
地面にウッドチップを敷き詰めるのも効果的な雑草対策です。ウッドチップは天然木を削ってつくられており環境にもやさしい製品。これを厚めに敷き詰めることで雑草の光合成を阻害できます。
ただし、湿気の多い場所ではなめくじがわいたり、カビが生えたりする可能性もあるため、虫のつきにくい針葉樹でできたウッドチップを選ぶことをおすすめします。針葉樹のウッドチップは香りがいいので、森林浴をしているかのような気持ちになれるでしょう。
また、カルシウムの多いアルカリ性の砂利を敷いて、強アルカリ土壌をつくるという方法もあります。アルカリ性の強い土ではほとんどの植物が育成不良となるため、飛来した種の発芽を防げます。
環境にやさしい雑草対策を取り入れよう
このように、除草剤を使わなくても雑草が生えないようにする方法はたくさんあります。雑草でお悩みの方は、庭の模様替えを兼ねて環境にやさしい雑草対策を試してみてはいかがでしょうか?