
日々の料理に使うハーブや、薬味となる野菜を花壇で育ててみませんか? 摘みたてのハーブはフレッシュな香りが抜群で、サラダや肉料理、パスタなど、さまざまな料理に合わせることができます。今回は、手軽に育てられるハーブや野菜のある庭づくりをご紹介します。
和ハーブや野菜を植えて常備菜に
青じそ、エゴマ、ネギ、みょうが、わさびなどの和ハーブや薬味となる野菜を庭に植えておけば、採れたてを料理に使うことができます。ここでは、主な和ハーブや野菜の育て方をご紹介しましょう。
青じそ
4月~6月に野菜栽培用の土に種をまき、半日陰で水をたっぷりあげて育てると、2か月ほどで収穫できるようになります。アブラムシ対策として、水やり時に希釈した木酢液をかけましょう。また、収穫は下のほうの葉から摘んでいきます。秋に出てくる穂じそを、お浸しにして食べる楽しみもあります。
エゴマ
韓国料理に欠かせないエゴマ。抗酸化作用が高く、お肉に巻いたりしょうゆ漬けにしたりするとおいしくいただけます。育て方は青じそと同様です。ただし、青じその花粉も受粉するため、一緒には育てないようにしましょう。
ネギ
植え付け時期は4月下旬~9月下旬、育て方は青じそと同様で、水をたっぷりあげて育てると、約2か月で収穫することができます。
みょうが
4~5月ごろにホームセンターなどで購入した苗を植えれば、あまり手をかけなくても増えていくお手軽な植物です。放っておくとどんどん増えるため、増やしたくない場合は、生えてきた芽や茎を折る、または根を掘り起こして切り取ることで、増殖を止めることができます。
わさび
株分けで植えつけて後、根茎の収穫まで2年ぐらいかかる比較的時間をかけて育てる植物です。茎や葉もピリッと辛く、採れたての風味は格別です。暑さに弱いため、温度管理ができるプランターでの育成に向いています。
コリアンダー(パクチー)
和ハーブからは外れますが、アジア料理に欠かせないパクチー。スーパーではなかなか手に入らないこともあるので、庭に植えておくと重宝します。
種は3月上旬~4月下旬に野菜用の土へ直まきします。たっぷりと水を与えて育てると、1カ月ほどで収穫できるようになります。アブラムシが付く可能性があるため、薄めた木酢液を水やりの際にあげましょう。
ドリンク用のハーブや果実を植えよう
ドリンク用に使えるハーブや果実もおすすめです。スペアミントとライムを合わせれば、モヒートを作ることができますね。
ライムは柑橘類のなかで一番耐寒性があり、1本で結実するため受粉が不要で育てやすい品種です。
フレッシュハーブティーやフレーバーウォーター用としては、スペアミント、レモンバーム、ローズマリーなどがあります。ただし、スペアミントは繁殖力が非常に強いので、地植えする際は注意が必要です。ハーブは香りを楽しむだけでなく、口臭予防や消化促進効果など実利もあるため、常備しておくと便利です。
自然治癒力を高める植物
日々のちょっとした体調不良に役立つ薬草の栽培もおすすめです。植物の力で体の自然治癒力向上を期待できます。
ヨモギ
潰して切り傷や虫刺されの手当に使ったり、干して入浴剤代わりにしたりできます。抗菌作用や炎症の緩和、ストレス緩和の効果があるともいわれます。
ケール
抗酸化物質ルテインを含み、カルシウム、ビタミン、食物繊維が豊富な植物です。ジュースにしたりサラダに入れたりして、毎日摂取したい植物です。
セージ
抗酸化、抗菌作用があり、風邪の症状を和らげるのに役立つといわれます。
育てて収穫してエディブルガーデンを楽しもう
植物を育てるだけでなく、食べることでも楽しめるキッチンガーデン。採れたてのハーブや野菜があれば、日々の食卓がより一層豊かになるはずです。あなたもキッチンガーデンを作ってみてはいかがでしょうか