
外構デザインは、住む人の生活スタイルや個性に合わせて、配置計画から建材にいたるまで自由に選択できます。しかし、あまりに自由度が高く選択肢が多いと、理想のデザインにたどりつくまでが大変かもしれません。そんなときに活用したいのが「施工例」です。今回は、あなたの理想の外構プランをカタチにするための、施工例活用術をご紹介します。
施工例はリアルな見本帖
外構デザイン会社の多くは、自社の施工例をwebサイトやブログ上に公開しています。そのなかから、自分の理想の外構イメージに近いものを参考にしましょう。
実績のある外構デザイン会社は施工例が豊富なため、あなたの理想に近いデザインがいくつか見つかるはずです。そうした施工例を見本帖とすることで、理想のイメージを実現するための商品や素材、組み合わせ方など、デザインの方向性のヒントが得られるはずです。
また、外構全体のイメージをはじめ、アプローチ、門まわり、駐車場、植栽スペース、玄関ドア、ポストなど、エリアやパーツごとに気にいった施工例を集めて、自分だけの見本帖を作成するのもおすすめです。施工例の画像を並べて目にすることで、自分の好みの外構のイメージをより具体的にとらえられるでしょう。
さらに、施工会社がどのようなデザインを得意としているのか、工事の進め方、予算なども施工例からうかがうことができるため、業者選びにも活用できます。
現実的な空間を把握する
外構デザインの参考とするために、エクステリアや建材メーカーのショールームを訪れる方が多いと思います。しかし、ショールームは現物を目にすることができる一方で、自邸とモデルとのギャップが大きいケースもあります。そのようなケースで役に立つのが施工例です。角度を変えて撮影した複数の画像を確認することで、実際に近い感覚で把握することができます。
また、外構デザインの具体的なイメージがないままにショールームを訪れた場合、展示されている商品の数が多すぎて、あまりピンとこないケースがあるかもしれません。そこで、ショールームを訪れる際は、先に施工例をチェックしておき、気になるアイテムを絞り込んでおくことをおすすめします。
イメージの共有に役立てる
外構デザイン会社との打ち合わせの際は、お気に入りの施工例を集めた見本帖を持参しましょう。そうすることで、専門用語を知らなくても「こういう雰囲気のアプローチにしたい」「カーポートはこれに近い形に」「タイルの貼り方はこんな感じで」といった具合に、具体的なイメージを的確に伝えることができます。
施工例はアイデアの集大成
外構のデザインは自由度が高く選択肢が多いこともあり、理想を具体的にイメージするのが難しいものです。そこで、施主と施工会社のアイデアの集大成ともいえる施工例を活用しましょう。きっと、あなたが理想とする外構デザインをカタチにするためのヒントがあるはずです。