手遅れになる前に対策をしよう!素材別エクステリアのサビの落とし方

手遅れになる前に対策をしよう!素材別エクステリアのサビの落とし方
エクステリアのメンテナンスを、もう何年もやっていないという方がいるのではないでしょうか。もし、フェンスやカーポートの柱の表面がザラザラしてきていたら、それはサビが発生し始めているサインです。サビは早めに対処すれば楽に取り除けますが、時間が経つと酸化が進んでなかなか取れなくなってしまいます。さらに、サビが進行すると、金属が腐食する原因にもなるのです。そこで今回は、エクステリアにサビがつく原因とその落とし方を素材別にご紹介します。

サビはどのように発生するのか?

乾燥した大気の中であれば、鉄はあまり変化を起こさず、構造的に安定しています。しかし、鉄に水分が付着するとイオン化が始まり、水分内では陰イオンが、鉄では陽イオンが生成されます。陽イオンは水に溶け込み、水分内の陰イオンと結合。その後水分がなくなると、酸化鉄としてサビが生じます。つまり、金属を水に濡れたまま放っておくと、サビの発生する要因となってしまうのです。

金属によって異なるサビの進行

一度発生したサビがどのような条件で進行するのかは、金属によって異なります。ここでは、エクステリアによく使われるスチール、アルミ、ステンレスについてみてみましょう。

0スチール(鉄)

スチールはサビやすく、放っておくと奥までサビが進行して表面がボロボロになっていきます。サビ防止のために塗装やメッキで表面処理がされますが、傷をつけてしまうとそこからサビが進行します。

0アルミ

スチールに比べ、サビへの耐性がある素材です。サビが発生すると表面に酸化膜(サビによる層)を形成し、内部への進行を防ぐ働きをします。ただし、潮風に弱いため、海辺ではサビが進行する可能性があります。

0ステンレス

アルミよりも耐食性があり、サビに強い金属です。とはいえ、まったくサビないわけではありません。ステンレスの表面に異種金属(鉄、亜鉛、アルミなど)が接触した状態で放置し、そこに水分がつくと、もらいサビが発生してしまいます。

エクステリアをサビさせないお手入れ方法

年に数回は、エクステリアのお手入れをしましょう。やわらかい布やスポンジで水洗いし、から拭きで水分を取り除きます。特に雨の多い梅雨の時期や、汚れがつきやすい台風後などのお手入れをおすすめします。ただし、落としにくい汚れやサビを見つけたときは、早めに対処することが重要です。なお、洗剤を使ってお手入れした際は、洗剤成分が残らないようにしっかりと水で洗い流し、十分なから拭きをしておきましょう。

汚れが目立つ場合は

水で薄めた中性洗剤(台所洗剤の1~2パーセント水溶液)で汚れを拭き取ります。 ステンレスについたしつこい手あか汚れは、ステンレス用のクリーナーか有機溶剤(アルコール、ベンジン、アセトンなど)で落とすことができます。

サビが発生した場合は

初期段階のサビであれば、中性洗剤をつけたスポンジややわらかい布でこすれば落とせます。
アルミのしつこいサビは、粒度の細かいスポンジや目の細かい紙ヤスリで取り除きましょう。ただし、アルミのサビ落としに金属製のブラシや金ベラを使うのは禁物です。本体を傷つけてしまいます。なお、傷を見つけた場合は、サビを落としたあとに補修用塗料で表面の塗装膜を回復させておくと、サビの再発を予防できます。
ステンレスのザラザラとしたサビは、やわらかい布に炭酸カルシウムやみがき粉をつけて拭き取ります。黄褐色のサビが発生している場合には、10%に希釈した掃除用の塩酸やサビ落とし剤、ステンレス用のクリーナーで拭き取ればきれいになります。表面を傷つけないように、ステンレスの目にそった方向に拭き取ることがポイントです。

早めのお手入れでエクステリアの寿命を延ばそう

エクステリアには耐久性の高い素材が用いられていますが、きれいなコンディションを保つためにはサビ対策が欠かせません。サビを見つけたときは早めにお手入れをして、サビが進行しないようにしましょう。また、表面のキズを放置せず、すぐに補修することも大切です。このような早期の対処は、エクステリアの寿命を延ばすことにもつながります。

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