伝統的な日本庭園は素敵だけど、ウチにはもう少し現代的な雰囲気が合うかも……というときは、「和モダン」の庭がおすすめ。和風の植物を使いつつ、モダンなアイテムを適度に取り入れるので、いまどきのお家にもマッチしますよ。
でもやっぱり、“いまどき”の和の庭を実現するのって難しいんじゃない? とお考えの方、そんなことはないのでご心配なく。実は、和モダンの庭に合う植物やアイテムはたくさんあります。もちろん、エクステリアも和モダンにアレンジできますよ。どんなものがあるか、みていきましょう。
和モダンに合う植物ってどんなものがあるの?
ほっそりした幹が美しい株立ちの木や、すっきりした形の葉を持つ低木、下草などは、和モダンらしさを演出してくれます。たとえば、株立ちの木には次のようなものがあります。
- 常緑樹:ソヨゴ、シラカシ、シマトネリコ
- 落葉樹:アオダモ、イロハモミジ、エゴノキ、ヒメシャラ、ヤマボウシ
落葉樹は常緑樹より、葉が薄く、新緑がきれいです。常緑樹は1年中緑が楽しめるところがグッド。お庭のデザインに合わせて、両方をうまく組み合わせていきたいですね。また、お庭と雰囲気の合う一本立ちの木があれば、ほどよく取り入れると、デザインの引き締め役になってくれることも。
低木や下草、竹なども……
和モダン用の低木や下草で、まずおすすめなのは、次のような細長い葉を持つものです。
- 低木:最近、細葉のヒイラギナンテンがよく使われています。
- 下草:ヤブラン、リュウノヒゲ、タマリュウ、セキショウ
タマリュウは、駐車場の目地に使われる植物としてもおなじみですね。これらを、シダやフッキソウ、ギボウシなど葉の面積がもっと広い植物と組み合わせていくと、メリハリが効いてくるでしょう。
このほか、竹や笹も和風モダンにぴったりです。黒い幹の美しいクロチクは、一般の住宅でも使われます。ただ、竹や笹は地下茎を伸ばしてどんどん増えていくので、お庭に取り入れるときには、対策を施してくれる専門業者に相談しましょう。
和モダンに合うアイテムは?
石や砂利、ポストや表札など、和風の庭やエクステリアに合うアイテムもたくさんあります。石は、みかげ石や大谷石がおすすめです。
・みかげ石
「みかげ石」といえば、黒くてツルツルしたタイプを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、和モダンで敷石や飛び石としてよく使われるのは、グレーやさび色のザラザラしたタイプ。目立ちすぎることもなく、植物を引き立ててくれるので、重宝します。1辺が9㎝のサイコロ型の「ピンコロ」というタイプも、花壇の縁取りや敷材として使いやすいですよ。
・大谷石
栃木県の宇都宮で採れる、人気の石材。石肌の色は、青みを帯びた色、白っぽい色、茶褐色など幅があります。茶色の斑点が特徴的で、味わい深い雰囲気をかもし出しています。敷材として利用されますが、門柱など、他の目的に使ってもよいでしょう。
・砂利
サビ砂利やビリ砂利、黒い玉石など、植物や石材を引き立ててくれる砂利がいろいろあります。直径5cm以上の砂利やゴロタ石なども上手く使うと、現代的でしゃれた雰囲気に。
・エクステリアアイテム
渋いデザインのポストや、すっきりしたセラミック製の表札など、門まわりのアイテムにも和風モダンにマッチするものがたくさんあります。陶器製の立水栓や信楽焼きのライトも、「和」の雰囲気づくりに最適です。
意外と多い、和モダンの庭やエクステリアに合う植物やアイテム。目指すデザインに合わせて1つひとつ選んでいくのも楽しいでしょう。ぜひ上手に取り入れて、素敵なお庭を完成させてくださいね。