

ガーデニングや観葉植物としても人気のハーブは、昔からヨーロッパで薬草やスパイスとして生活に役立ってきました。
香りや花を楽しむ観賞用としてはもちろんのこと、お料理に使ったり、ハーブティーにしたりと、いろいろな楽しみ方があります。
自宅の庭で育てたハーブを使ってお料理をしたり、ハーブティーをいれたり……。そんな憧れのライフスタイルに近づく、お庭に植えたいハーブを特集します。
お料理に使って風味や盛り付けをレベルアップ! お料理用ハーブ
ヨーロッパではお料理をするときにさっと摘んですぐに使えるよう、キッチンのすぐそばにハーブを植えて置くのだとか。
料理の香りづけに使ったり、風味を増したり、サラダにしたりと、ハーブは食卓に欠かせない存在です。
肉料理に適したハーブは、ローズマリー、セージ、ソレル、タイム、チャイブ、マジョラムなどがあげられます。
チャイブ、フェンネル、ディル、タイム、タラゴン、バジルなどは、魚料理との相性が良いハーブです。フレッシュな摘みたてのハーブをサラダにするなら、イタリアンパセリ、サラダバーネット、オレガノ、ルッコラ、ソレル、マジョラムなどがおすすめです。
イタリアンパセリ、バジル、オレガノ、タイムなどは、どんな料理とも相性がよく使いやすいハーブといえます。
おいしくて美容や健康にも効果的! ティー用ハーブ
リラックス効果があり、美容や健康にもいいとされるハーブティー。市販のものももちろんいいのですが、自分で育てたハーブでいれるハーブティーはまた格別のおいしさです。
ミント、レモングラス、レモンバーム、ローズヒップ、カモミール、ラベンダーなどのハーブは1種類だけで楽しむのはもちろん、数種類をブレンドして自分だけのオリジナルハーブティーを作ることもできます。
お花を楽しみたい! かわいい花をつけるハーブ
ハーブの中には、かわいい花が咲くことで人気の種類もたくさんあります。もちろんお花だけでなく、食べてもお茶としても楽しめます。
ラベンダー、カモミール、フレンチマリーゴールド、チコリ、キャットミント、ローズゼラニウムなどは、かわいらしいお花が人気のハーブ。花瓶に飾ったり、ドライフラワーやポプリにしたり。お花の浮かぶハーブティーも素敵ですね。
ハーブを育てるときのポイント
1.繁殖力の強いものは直接庭に植えない
ハーブの中には繁殖力の強いものも多く、あっという間に庭中に広がってしまい、すでに植えていたほかの植物を駆逐してしまうものもあります。ミント類などは鉢植えにするか、直接植える場合にはこまめな手入れが必要です。
2.全体の庭のバランスを考慮して
ハーブは基本的に花が小さく、華やかさがあまりないため、庭のメインにするには難しいかもしれません。寄せ植えにしてハーブ専用のコーナーを作るなど、庭全体のバランスを考えながら植えると良いでしょう。
3.できるだけ無農薬で
ハーブはそのまま食べたり、お茶にして飲んだりすることが多いため、できることなら農薬などを使わずに育てたいものです。湿気がこもってムレないよう、間隔をあけて植えるようにし、水をやりすぎないことが大切です。収穫量を多くするためにもこまめに摘芯や収穫などの手入れをするようにしましょう。
見た目にもかわいらしく、香りを楽しめるだけでなく、料理やティーなど生活のいろいろな場面で役立つハーブ。料理用、ティー用、観賞用など用途に合わせた自分だけのハーブガーデンを作って楽しんでみてください。