
せっかく造った庭なのに、なんだか散漫としていて落ち着かない。そんな風に思ったことはありませんか? もしかしたらそれは、庭の中心となるフォーカルポイントが定まっていないからかも知れません。みんなの視線が集まるフォーカルポイントは、どんな風に作ったらいいのでしょうか? 美しい景色を切り取る手法、フレーミング効果と合わせて、素敵な庭造りのポイントを探ってみましょう。
リビングテラスとは
フォーカルポイントとは文字通り「焦点」を表し、庭の中で自然と目が惹きつけられる場所のことを指します。このポイントを適切な場所に作ることで、庭全体の印象を引き締めることができます。フォーカルポイントは、同時に庭全体のイメージを決めてしまう、とても大切な場所でもあります。
フォーカルポイントの決め方
それでは、実際にどんな場所にフォーカルポイントを定めればいいのでしょうか? 最も多いのが、リビングの掃き出し窓の正面あたり。リビングから見て、よく見える位置にフォーカルポイントを定めるケースです。これは、リビングから見た庭が一番美しく見えるように、という効果を狙っています。そのほかにも坪庭などの演出場所や中庭の中心、庭の入り口からよく見える場所などに設けるのが一般的です。上手に配置することで、エアコンの室外機など、あまり見せたくない場所から視線を逸らす効果もあります。
フォーカルポイントは、1点だけに絞ることが大切です。また、庭全体のイメージを決めるため、人工的で奇抜な色合いのものなど浮いてしまうものは避けたほうが良いでしょう。
フォーカルポイントに使えるアイテムはたくさんあります。例えば、ヨーロピアンな石像などを配置すればクラシカルな雰囲気になります。そのほか、キャラクターストーンなどを配置すれば、おとぎの世界のイメージに、白い砂利の上にヤシの木を植えこめば南国のイメージに変わります。ぜひ全体との調和を考えながら、自分がイメージしたいアイテムを選んでみてください。
フレーミング効果で景色を切り取る
日本人は昔から、室内に居ながら、窓から見える外の景色を楽しむ独特の感性を持ち合わせてきました。窓は通風や採光といった実用的な面だけでなく、窓枠を通してまるで1枚の絵のように景色を切り取るフレーミング効果も、大いに楽しんできたのです。この考え方は伝統家屋だけでなく、今の私たちの住まいにも息づいています。そこで、庭のフォーカルポイントを作るときも、このフレーミング効果も取り入れてみましょう。リビングから窓を通して見たときに、フレーミング効果を考えながら最も絵になる場所にフォーカルポイントを定めれば、庭の眺めがグレードアップするでしょう。切り取られた庭の景色を、季節ごとに移り変わる1枚の絵のように楽しめたらいいですね。
このような視覚による効果を知って、1ランク上の庭造りに生かしてみてはいかがでしょうか?





